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キーワード削除投票システム案
http://www.hatena.ne.jp/1105486297
去年の6月にもやったけど、再びアンケートがとられている。わたしは投票削除制には消極的。とりあえずポイントとなると思われる点について。

リンクスコアを利用することについて

まず、「リンク可否のスコアで削除判断をする」点について。明らかな弊害がなければ、との留保がついていますが、これは基本的に、ヘルプの文言にかかわらず、『キーワードの本義はリンク形成にある」という含意であることを確認したい。リンク可否の判断が削除につながるということは、リンク機能が事典的側面より優先するということにならざるをえない。現在では、スコアを下げてリンク機能を制限することでキーワードを保存するという発想がありうるが、本削除システム案ではそうした行為は事実上不可能となる。
その前提にたつと、リンク機能にとってのノイズであるところのいわゆる「誤爆」について、運営側の見解があった方がよい。多分「誤爆」そのものについては、近藤社長の以前の発言等から充分許容範囲かもしくは「意外な付加価値」くらいの認識かとも推測されるが、誤爆回避キーワードの増加によってまるでケスラーシンドロームのようにノイズが増幅していくような状況についても含めて、ガイドラインとなるような指針が示される必要がある。
なお、キーワードの事典的機能についてはグループキーワードで補完するということも考えられるが、そもそも一覧性に乏しくどんなグループにどんなキーワードが登録されているのかもよくわからない状況では、利便性には欠けるだろう。

削除の閾値について

次に、「100件以上の投票でスコア5以下」という条件について。削除のための敷居が、高いのか低いのかは直感的にはわからない。現在100件以上投票のあるキーワードは少ないが、削除システムが採用されればこれは多分増えるだろう。ただ、「削除したい」人間は同士を募る必要があるため、議論を煽ったりすることやスパム行為、多重ID取得などが誘発され、結果トラブルがかえって増えることを危惧する。現在の削除通知メールは煩雑ではあるけれども、ワーニングの役割は明らかに果たしている。
また本削除システム下ではスコアゼロというのはきわめて特殊限られた状態であり、誤操作などによる明らかに間違った登録であっても悪意の人間が一人いれば削除はたちまち困難になってしまう。
投票数の下限をもうけることで、少数の恣意的な削除を防ぐ効果はたしかに期待できるが、別の脆弱制があるのではないか。

評議会の廃止について

そもそも運営側が評議会開催に消極的な理由がわからない。議題4号以降なぜ開催提案が保留されるようになったのかわからない。評議会制度ではダメだという評価がなされて、「だから削除システムなんです」という説明があるべきである。そうでなければ議論が発展のしようがない。

関連リンク

id:jouno:20050112:1105486684

  • 削除されそうなキーワードのサポーターにアピールのための公平な機会が与えられるか
  • 削除されたキーワードの再登録

id:Kiichigo:20050112#p2

  • データベースの有効性を高めるためにノイズ除去は必要

id:blueberryjam:20050112

  • キーワード削除に反対

id:n_kakka:20050112
id:n_kakka:20050113

id:naka64:20050112

  • 代替案の提案(キーワードを段階的に機能停止させる)

id:sasada:20050112
id:sasada:20050113

  • 多重IDの厳密な抑止
  • リンクスコアとは別の、匿名による理由必須の投票
  • 登録者削除への配慮
  • メール通知機能継続
  • キーワード憲章が必要
  • 機能制限された隔離状態キーワードの提案
  • 有効期限つきの投票

id:soorce:20050112

  • 100件以上の投票は無理

g:beta:id:popona:20050112

  • 現在のスコア0状態を利用したキーワード活用が阻害される

id:tetsu23:20050112

  • 削除側に不利、ノイズ除去手段が機能しなくなる可能性あり

id:number34:20050112

  • 形態素解析による誤爆対策優先
  • プライベートモードによるキーワード作成・投票不可

id:alcus:20050112

  • 削除までの集票にかかる時間が有益
  • 削除側からのアピールの例示

id:toinami:20050112

  • スコア0による誤爆回避キーワードの存在
  • 削除への敷居の高さ

id:manpukuya:20050112

  • リンクスコアとキーワードの存続可否とは異なる
  • 同一idによる削除回数制限の検討要請

id:another:20050112

  • 削除閾値の設定は非現実的
  • 存続可否投票は5段階評価で
  • メール通知機能継続
  • 削除キーワード再登録への対策
  • 誤操作によるキーワード多重登録への対策

id:TakamoriTarou:20050112

  • 削除の代替としての機能停止キーワードの提案
  • リンク可否スコアとキーワードの存続可否投票は別
  • スコア投票活性化が前提
  • 現在の仕様がベター

id:mitty:20050112

  • 数値化による処理自動化の合理性
  • 削除キーワード再登録への対策
  • 匿名投票の代替としての疑似陪審員制の提案
  • 統計情報利用によるより高度な自動処理の提案

id:mutronix:20050112
id:mutronix:20050113

  • 判断基準に圧倒的多数を採用することの合理性と、匿名の多数に委ねることの功罪
  • キーワード登録に付随する登録者の意思と責任

id:caramelly:20050113

  • 通知メール機能の不備には通知メール機能改善で対応
  • 評議会発動が運営側裁量に委ねられている弊害
  • 「多様な価値観の同居」という提案理由の検討

g:nikki:id:hkt_o:20050113

  • キーワードの意味はリンク機能にある
  • 削除を困難にすることでトラブル処理コストを下げる

id:yms-zun:20050113

  • 重要なのは「キーワードのよい削除法」ではなくまともなキーワードを登録させること

id:DocSeri:20050112

  • リンクスコアを存続可否につなげることの合理性
  • 削除キーワード再登録への対応

id:adramine:20050112