錬金3級 まじかる?ぽか〜ん #23/24

Aパート23話「哀愁の呪文は想い出に変わるとき」。押し入れにいれたままになっていたVHSビデオデッキを鉄子が見つけるが、手持ちのテレビはデジタルなので接続するにはDAコンバーターが必要。魔界ちゃんの再放送が録画したいゆうまがねだってアキバまで捜しにいく。やっと見つけたものの予算大幅オーバー。いやさすがに2千円じゃ買えないだろ。
鉄子は小さい頃の記憶をビデオテープに保存していた。当時はまだ記憶容量も少なくて、テープにバックアップして本体のHDDからは削除していた。ビデオが使えないと思い出は封印されたまま。だから鉄子はビデオデッキを使いたかったのだ。
ここでゆうまが、今ここで一緒に暮らせることで思い出はビデオテープのまま大事にとっておけばいいと鉄子をせいいっぱい元気づける。でも泣いてるのはもらい泣きしちゃったゆうまの方だった。
ついあらすじ紹介になっちゃいましたが、ストレートにいい話でした。最後に、魔界ちゃん始まるよってテレビつけると、そこでいつものOP。最終回仕様でOPなしでいきなり本編だったんだけど、こういう仕掛けでしたか。
アキバじゃ空をエアカーが飛び交ってるし。え、これ未来設定、とか驚いたんですけれども。未来つっても、懐かしい未来な感じだけど。子供のころ好きだったお話(魔界ちゃん)の中の世界の、これはその先にあるお話なんだよ、ということでしょうか。
Bパート最終話「優しい呪文は魔法使い」。ゆうまが花粉症にかかって魔法がうまく使えるようになる。有頂天で魔法をかけまくってたときに、小さな女の子と、病気の母親のために魔法で桜を咲かせると約束したけれど、花粉症を魔法で治したら魔法もきかなくなっちゃってさあ困った、という話。
ゆうまの魔法をみんな全然信用してないって前半でもふってました。桜を咲かせようと、鏡で日光を反射させたりホッカイロ貼ったり、木があったかくなるようにいろいろやってると他の三人が手伝いに来て、無事約束の日に桜を咲かせることができましたという、前半に続いてこれもいい話でした。先週のあの醜い争いはどこいったというような協力ぶり。最後に、女の子が母親にゆうまのことを魔法使いだよと言うラストのセリフは、かなりじんときました。子供はまだ未熟なので、自分の望みを自分で叶えるということができない。だから望みを叶えるために魔法が必要になる。でも、魔法はなんでもできる便利な力というわけじゃなくって、実際にワークするのはあきらめない心だったり、助け合える友だちだったりする。やがて自分が使えるようになる力、将来大きくなって世界が広がりできるようになる、その可能性を示すものが魔法なんだ。正統派の魔女っ子ものの系譜を引いてたんだなあ。
今期、一番化けたアニメかなあ。全然期待しないで見始めて、引き込まれてしまったということで超激戦だった今期でも充分光ってたと言える。初回いきなり「これまでのお話」から始まって脱力系ギャグのまったりした雰囲気に浸ってると、妙にテンション高いギャグがあったり、ペーソスが上品ないい話があったりと広がりもみせてくれて毎回楽しめました。おもろか名作か迷ってたんだけど、最終回見て「名作」評価にします。