魍魎の匣 #9 娘人形の事

先週の後半、頼子視点で描いたエピソードをもう一度関口視点で描く。アバンの「匣の中の娘」は先週からの続きに見えるし、そのまま木場のエピソードにつながるからその後に先週のエピソードまで時間をさかのぼって別視点で繰り返されると、さすがにわかりにくい。見てて混乱しました。
原作だと木場が絹子を訪ねるのは京極堂の家を訪ねた後だけど、これだとなんか宙に浮いちゃう感じ。そして京極堂の推理とかは全部すっとばして頼子の腕発見まで一気に話が進む。細かな辻褄合わせとか、ミステリっぽいところを思い切り良くカットしちゃうのか。まあまた京極邸の座敷で延々と話し込まれたら尺がいくらあっても足りないだろうけど。
イッちゃってる頼子母とエノさんの通じてないようで通じてる、傍で聞いてる分には意味不明な会話はこうやって演じてもらうと小説で読むのとは違うおかしみがあってよい。この美少年エノさんは萩尾望都のオスカーを思い出して、いまだに慣れないんだけれども。