アニメ調査室アンケート第17回2010夏調査

2010夏調査(2010/4-6月期、終了アニメ、22+4作品)

01,薄桜鬼,x
02,B型H系,x
03,くるねこ,x
04,kiss×sis,x
05,WORKING!!,x
06,ご姉弟物語,x
07,デュラララ!!,x
08,Angel Beats!,F
09,さらい屋五葉,x
10,怪談レストラン,x
11,四畳半神話大系,A
12,聖痕のクェイサー,x
13,閃光のナイトレイド,x
14,迷い猫オーバーラン!,x
15,いちばんうしろの大魔王,x
16,荒川アンダー ザ ブリッジ,F
17,一騎当千XTREME XECUTOR (4期),x
18,真・恋姫無双 乙女大乱 (2作目、2期),x
19,おおきく振りかぶって 夏の大会編 (2期),S
20,増田こうすけ劇場ギャグマンガ日和+ (4期),x
21,鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST (2作目),S
22,スティッチ! いたずらエイリアンの大冒険 (2期),x
23,ヒゲぴよ (3月終了、調べ忘れ),x
24,炬燵猫 (3月終了、打ち切り),x
25,化物語 (つばさキャット編),B
26,化物語 (全15話),A

(以下、自由記入)
{総評、寸評など} (自由記入、引用する場合あり)
11,四畳半神話大系,A
森見登美彦の原作を得て辿りついたループものアニメの到達点。原作者の名調子を活かした立て板に水とばかりなモノローグが嬉しい。原作の構成を巧く活かしつつ、オリジナル要素を大量に加えてアニメとして再構成して成功した。写真を取り込んだ背景にシンプルなキャラクターという組み合わせは水木しげるを思わせるが、幻想的でかつどことなく間の抜けた雰囲気にはこういう画風がマッチするということなんだろうか。
19,おおきく振りかぶって〜夏の大会編〜 (2期),S
試合での敵味方のそれぞれの思惑が交錯するドラマ、バッテリー間やチーム内でのドラマ、と内面描写の積み上げでドラマを作り、ここぞというシーンでの動き、カット割などハイレベルな作画が一気に盛り上げる。奇跡の逆転、みたいなドラマが必要ない。とにかく全ての回が面白い。人物の描き方がうまいから、脇キャラや家族など登場人物がどんどん増えていっても混乱せずに奥行きが広がっていく。高校生らしい身の丈に合ったキャラたちをじっくり描いて、主人公チームが負けるべくして負けるという展開で、それでも人生は続いていくという「負けた人たちのドラマ」でもあった。傑作だった一期目に続き、二期目も高い期待に応えてくれた。ビビリの投手に強気な捕手という秀逸な組合せの二人の出会いから始まったこの物語は、二人が出会い直すことでとりあえず一段落を終える。二期目の利点を活かして、思いきり密度の濃い1クールを作った。
21,鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST (2作目),S
強力な原作との相乗効果で、豊かなイメージを生む確固たる世界を築き上げたアニメシリーズ。あらためて見返すと、賢者の石の秘密とか、ニーナ、ヒューズ中佐のエピソード、信頼の絆、罪と償いなど主要なテーマは最初の1クールで出揃ってるんだな。多数の個性豊かなキャラクターを多彩なエピソードでふくらませ、縦横無尽に動かしつつしっかりとひとつの壮大な叙事詩として構成した、最近では貴重な物語を、5クールかけて見事に語りきった。憎しみの連鎖をいかに絶つべきか、というメッセージが本作では何度も繰り返される。怒りを乗り越えて復讐の連鎖を止める、というのはよくあるテーマではあるけれど、丹念にエピソードを積み重ね、ひとつのテーマを様々な角度からなんども繰り返し描いてきたからこそ、見る人を引き込み、ここまで説得力をもたせることができた。人類を凌駕する新人類やら超生物に、不完全な人類が立ち向かっていく過程で、欠点である不完全さを可能性と希望へと再定義する物語は王道パターンとして定着しているけれど、エンヴィーのエピソードはその決定版ともいえる出色の出来。
25,化物語 (つばさキャット編),B
新作が配信される頃には前の話を忘れてる。語られてない裏の事情がなんだか多い感じだし、印象が散漫になりがちなきらいが惜しい。結局羽川の巨乳だけが印象に残った。
26,化物語 (全15話),A
怪異とは他者であって異物であって、他のあらゆるものであり得るけれど「自分」とは、絶対、違うもの。淀みなく饒舌な掛け合いを斬新なレイアウトとカット割で見せる一貫したコンセプトで、青春の奇妙な憑き物を描いた佳作。WEB配信になって間が空いたところで、間が抜けちゃったのは惜しい。

08,Angel Beats!,F
どういう話なのかよくわからないのはともかく、面白くなりそうな気がさっぱりしなかった。
16,荒川アンダー ザ ブリッジ,F
ただ、つまんなかった。