勇者が復活した魔神を倒したりしてる、典型的な中世ヨーロッパ風ファンタ
ジー世界で、そんなこととは関係なく、遺跡だの
地下水道だのでゴブリン退治をする話です。「
大きな物語」に関心を示さない割り切り方と、世界の理不尽さをストレートに描く容赦のなさとが並列してるあたりが、今風な感じなんだと思う。小鬼退治に徹するプロフェッショナルな主人公と、タメを作らない淡々とした文章で、ハードボイルドな雰囲気を出してます。周りの女性キャラがみんな女の子キャラなのは、今風ですね。最近の流行りモノとかはよくわからないのだけれど、ファンタ
ジーでも今のオンラインゲームとかよりも、
ゲームブックとかテーブル
トークとか、80年代頃の文化の直系の子孫という感じはします。
ゴブリンスレイヤー (GA文庫)
ゴブリンスレイヤー2 (GA文庫)
早々にコミカライズされてます。
小説の方は、
テーブルトークRPGをプレイしてる記録なんだ、とも読める構成になってますが、コミック版ではそうした仕掛けはバッサリとカットされ、ゴブリンの巣を攻略するパーティのガチンコバトルがメインとなってます。