ヤマザキマリ・とり・みき「プリニウス」

ヤマザキマリとりみきが合作した古代ローママンガ。プリニウス古代ローマの有名な博物学者です。
博物学とは動物学や植物学、地質学など自然科学全般を表す総称ですが、合理的実証的な科学的手法が確立する以前、それぞれの専門に分化する以前の、天然自然にある目の前のもの全てを解き明かそうという学問です。学問というより、壮大な蘊蓄の集積みたいなもんでもあります。
5巻では旅心のついたプリニウスが突然思い立って、アフリカに出航します。猛毒の海ウサギにはロバの乳が効く、とか演説して、プリニウス一行3人にロバとネコも連れて強引に乗り込んじゃう。で、途中寄港した火山島で置き去りにされてしまうわけなんですが、プリニウスは噴火してる火山を見て興奮してます。
海ウサギって、毛むくじゃらの妖怪みたいなのがインド洋にはいるそうですが、それってウミウシか。触覚を牛の角に見るかウサギの耳に見るかということですね。確かに毒持ってたりするよね。