芝村裕吏・キムラダイスケ「マージナル・オペレーション」

同名小説のコミカライゼーション、原作の中でも一番胸糞なエピソードです。原作を大幅に膨らませて、キシモトの回想シーンを投入してます。原作ではキシモトの家族のこととか、ほとんどわからなかったし。まあそれで色々追い込まれてく状況が描写されるわけですが。
人質をとって罠を張る相手とどう戦うか。少年マンガなら危険を顧みずに罠に飛び込んでくんでしょうけど、そういう主人公補正に頼った感情的な手段は選択肢にありません。心理戦の駆け引きで主導権を取りつつ、相手の先を読んだ用兵で敵戦力を削っていく、被害の最小化を目標にあくまで合理的な選択をしていきます。ただし心情描写も大いに活用して、ハードボイルドには振らない、この辺が本作の真骨頂です。
芝村裕吏・キムラダイスケ「マージナル・オペレーション」 - ねこまくら

マージナル・オペレーション(8) (アフタヌーンコミックス)

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