森薫「乙嫁語り」

乙嫁語り 10巻 (ハルタコミックス)

乙嫁語り 10巻 (ハルタコミックス)

久しぶりの新刊です。パリヤ編が終わって、カルルクとスミス、それぞれのその後です。前半は遊牧民の狩猟生活、鷹狩りとかじっくりと描かれます。後半はペルシアを離れていよいよオスマン帝国に入るスミスたちの旅です。大陸を行き来するいろんな民族が隊商を組んで、はるかな昔から旅してきた道ですね。通る村も、似てるようで少しずつ違います。そして、いよいよアンカラです。
19世紀後半、英露のいわゆるグレート・ゲーム真っ最中の中央アジアは最前線ですから、イギリス人の旅人なんてもちろん危険です。でも、スミスはアンカラで最新のカメラを入手すると、また旅に戻ると言う。戦争が始まるならなおさら、今が最後の機会だと言う。何が無くなるかは、無くなってみないとわからない。しかし、それは永遠に失われてしまうのだ。
そういえば「屍者の帝国」も19世紀アフガンでしたよねえ。まあ、あれは別の世界線の話ですけど。
あと、懐かしいあの人も再登場します。

herecy8.hatenablog.com herecy8.hatenablog.com

乙嫁語り 1巻 (HARTA COMIX)
乙嫁語り 2巻 (HARTA COMIX)
乙嫁語り 3巻 (HARTA COMIX)
乙嫁語り 4巻 (HARTA COMIX)
乙嫁語り 5巻 (HARTA COMIX)
乙嫁語り 6巻 (ビームコミックス)
乙嫁語り 7巻 (HARTA COMIX)
乙嫁語り 8巻 (ビームコミックス)
乙嫁語り 9巻 (ハルタコミックス)