アニメ「本好きの下剋上〜司書になるためには手段を選んでいられません〜」

「本好きの下剋上 司書になるためには手段を選んでいられません」 Blu-ray BOX

「本好きの下剋上 司書になるためには手段を選んでいられません」 Blu-ray BOX

  • 出版社/メーカー: フライングドッグ
  • 発売日: 2019/12/27
  • メディア: Blu-ray
最終話放送と競うようにしてBOXが届くとか、地上波で1週遅れだとむしろ先に円盤で見ちゃうとか、なんか不思議。
アニメは当初から2クール予定だったそうで、一部と二部のあいだに間が空く方が想定外だったらしい。14話に兵士の娘3冊分を詰め込んだわけだけれど、第二部って第一部より長いんだよね。少なくとも記憶を覗くとこまではやるだろうけど、それでちょうど半分くらい。そこまででも神殿の新キャラのエピソードがそれぞれあって、孤児院改革にイタリアンレストランにルッツの家出、インク、印刷、星祭りにトロンベ討伐とイベントがいっぱい。そっから第二部最後までだと、金属活字や祈念式の襲撃、カミユとディルク、そして最後のクライマックスまでややこしい話もどんどん出てくる。第一部でも既得権益との衝突とかも詰め込んでたし、要素は全部漏らさない感じだけど。残り12話で果たしてどこまでやるのか、ドキドキです。フェシュピールは当然出てくると思うけど、神官長に贈った問題の曲はどうなるんだろう。アンパンマン使えるんだろうか。
第1話オーディオコメンタリーには香月美夜鈴華が参加してます、オーディオコメンタリーで原作者参加ってのはあまり聞いたことがない。香月さんって関西弁なんですね。同梱の解説書も162pでなんかそのままムックになりそうな。原作者、監督、脚本、美術監督などのインタビューから設定資料、背景美術とかコメント付きで豊富だし原画集まであるし。
さらにTOブックス特典ではエンドカードのイラストカードと、書き下ろしSSと香月美夜と担当編集の対談までついてくる。SSはトゥーリ視点の、神殿に呼び出された夜の話、これはアニメでやった分の「原作」ということかな。対談はアニメ化作業の裏事情という感じで、えらく面白かった。とにかく香月美夜には本好き世界の細かい詳細に到るまで確固としたイメージがある、という話で、コミック化が先行していて、絵にするということが初めてではなかったとはいえ、確かにふぁんぶっくのQ&Aでえらく細かな質問にも理路整然と解凍しまくってるからな。登場キャラの各人に自在に視点を移して語れる、膨大なSS集も、その証左だと思う。