香月美夜「本好きの下剋上」第五部女神の化身lll

第5部第3巻、通算第24巻、領地対抗戦からディートリンデのぴかぴか奉納舞、これで貴族院三年生のお話は終わりですね。プロローグは嫁取りディッターの後、前巻末でローゼマインが倒れた後の側近たちの話でマティアス視点、エピローグはディートリンデの側仕え見習いマルティナの話。巻末短編はリュールラディ視点の領地対抗戦、ダンケルフェルガー第1夫人ジークリンデ視点でエーレンフェストとの交渉後の状況確認、最後はヴィルフリート視点で卒業式後、帰還前のエピソードです。特典SSはアナスタージウス視点で、ディートリンデが奉納舞で浮かび上がらせた魔法陣が王を選別するためのものだと知った王族たちの思惑です。中央ではラオブルートを中心に、フェルディナンド陰謀論が広がっているようです。ドラマCDは嫁取りディッターから領地対抗戦、とほぼ第五部2、3巻の内容です。付録書き下ろしは貴族院エーレンフェスト寮お茶会室での、フェルディナンドとジルベスターの「大人の会話」。レスティラウトのディスインフォメーションで完全に情勢判断を誤ったジークリンデの逆襲はダンケルフェルガーのターニングポイントですね。
プロローグではローゼマイン側近たちの間に広がるヴィルフリートへの不信感が、最後の短編ではヴィルフリートに芽生えるローゼマインへの不信感が描かれ、不穏な空気を醸し出しています。フェルディナンドとの久しぶりの再会に和むけれど、静かに亀裂が広がっている。しかし、加護の取得がローゼマインの光る奉納舞になり、それから嫁取りディッターに繋がり、一方でディートリンデの暴走につながって、それがグリトリスハイトへの道につながっていく。まあキッチリと無駄のない構成だねえ。それにしても、コミカルな場面が重要な伏線になっていることが多いね。リュールラディの妄想やローゼマインとハンネローレのガールズトークも今後の伏線だし。録音の魔術具入りのシュミルのぬいぐるみも上手く使ってる。ダンケルフェルガーの前でディートリンデをやり込める件がちょっとしたカタルシスになってるだけじゃなくて、この後に繋がっていく伏線にもなってる。

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【小説18巻】本好きの下剋上~司書になるためには手段を選んでいられません~第四部「貴族院の自称図書委員VI」 (TOブックスラノベ)
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