本好きの下剋上 ふぁんぶっく5

ふぁんぶっく5は電子版も同時発売。表紙、口絵ギャラリーにアニメのエンドカード、去年のクリスマスカードとかコラボカフェで配ってたキャラカードとか、あれもこれも入ってます。香月美夜「色合わせと婚約式」はリーゼレータとトルステンの婚約までのお話。色合わせに使う魔術具とかの図解もついてる。トルステンはやっぱり影が薄いけど、最後に出てきたアンゲリカがカッコいい。鈴華「リーゼの葛藤」はベンノとリーゼのいちゃラブ。リーゼとかカーリンとかベンノさんの女性がらみのエピソードは香月さん書いてくれなさそうなんで余計二次創作したくなる感じでしょうか。波野涼「グーテンベルクへの道」はヨハンとザックの話。第三部の、二人で競ってロウ引き機を作ろうとしてた頃のエピソード。グーテンベルクの称号が欲しくてヨハンに絡むザック、ザックの設計に惚れ込んでつきまとうヨハン、気質は違うけれどコレと決めたら一心に突き進むところが同じで、いいコンビだなあというのが端的に表れた、いい話です。椎名優「ゆるっとふわっと日常家族」出張版はいつも通りの通常営業。ローゼマインとフェルディナンドの掛け合いにリーゼレータが混ざるとまた楽しい。
あとはドラマCD4のアフレコレポートと、慣例の Q&A。16ページにわたって細かい質問と答えが並んでる。対象範囲が広いからか、質問総数が多かったからか、いい質問が多くて読みでがある。孤児院で初めてタウの実の投げっこをした後でフェルディナンドが様子を見に行った経緯とか、第二部ラストでフェルディナンドが隠し部屋から出てくるタイミングとか、SSにするほどではない情報が嬉しい。
しかしこのQ&Aって、聞かれて初めて考えた、みたいなモノはあるんだろうか。キャラに関することだったら、特に設定がなかったとしても「このキャラならこうだろう」というのがスッと出てくるんだろうなあ。世界観に関することでも、頭の中のユルゲンシュミットに行けばスッとわかる感じなんだろうか。改めてふさわしい設定を考えなきゃならないような余地ってもう無いんだろうか。

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