無能なナナ

孤島の超能力者集団の中に潜入した暗殺者が、超能力者のフリをしながら、超能力者を一人ずつ殺してくという話。時間遡行だの霊体離脱だの、手強い相手をどう騙し、罠を仕掛けて殺すのか、クローズドサークル倒叙モノという色々捻った仕掛けになってる。暗殺者が可愛い女の子で、主人公。超能力者ばかりの中で一人超能力が無いので、無能力者という言い方になる。なかなかタイトロープな展開で、智略が見事ハマる回もあるけど、純朴な青少年は可愛い女の子の口車にカンタンに騙されるみたいな回もある。能力者の一人は探偵役を買って出て捜査したりもするけど、全体的に能力者側に危機感がない感じで、それに助けられてる。まあ皆んな自分の能力に自信があるってとこはあるかもしれないけど、どうにも戦闘に向かない能力者もいるからなあ。
しかしこれ、どうやって話をたたむのかと思ってたら、全然話終わってないけどなんだかいい感じに区切りのついたとこで終わってしまった。原作がまだ連載中なんだよね。下手に原作をいじらず、なんとか形をつけたんだから、頑張ったと思います。