3月のライオン

第10回、香子再登場。零の対戦前にやってきては毒吐いてくのは、零の対戦スケジュール追っかけてるって思っていいんだよね。
結構対局シーンに時間かけてたけど、まずセリフ無しのカット割だけで相手方の投了まで見せて、そっから原作につなげた。ただでさえ動きの少ない将棋で、無言で指してるとこを劇伴だけで見せちゃうんだからすごい。ユーフォニアム2で吹部の演奏を1曲フルに見せて「京アニの本気」と言われてたけど、派手な演出もセリフも何もなしでテンション維持しちゃうんだからこれも「シャフトの本気」と言われていい。そういえばエヴァTV版で、レイとアスカがエレベーターの中で立ってるだけの動かない絵でえらくテンション上げさせるカットあったなあ。22「せめて人間らしく」だったっけ。
で、対局は、相手方がミスで動揺して戦意を失ってしまい、零は勝つけれど相手の投げやりな態度に怒りを覚える。そこで、自身の核となる、勝ちに執着し、どこまでも諦めずに勝負に獅噛みつくエネルギーを自覚する。
そういえば、将棋じゃなくて百人一首だけど、「ちはやふる」でも試合中に対戦相手が戦意喪失して、主人公がキレるシーンあったな。コミックスだと8巻の終わりから9巻始めのあたり。キレちゃった主人公がそれで集中力を失って、反対に戦意喪失してた対戦相手が逆に冷静になって戦意回復するとか、試合の流れがなんども変わる緊張感あふれるエピソードだった。試合中集中力を持続させることがどれほど大変で大切かというはなしだけど、逆に、対戦相手の心を折るのが得意な名人ってのもいたりして、ホントに戦い方は千差万別。
そういえばまた将棋に戻るけれど、昨日の「りゅうおうのおしごと!」[id:herecy8:20161219]でも、相手の心を折りに行く盤外戦術がキィになっていた。