蟲師 #14 籠のなか

蟲女房?いわゆる異類婚姻譚ですね。蟲の力で男を竹林に閉じ込めた娘は、旦那を里に戻してやるために自分の命の糧である白い竹を切り倒す。男は里に戻れずに竹林に帰ってくるが、白い竹の枯れた竹林では、蟲女房もその子も永くは生きられなかった。
自ら選んで狭い世界に閉じこもる人というのは前回の一夜橋のエピソードと同じだけど、なまじ外の世界に未練なんか残さなきゃよかったのにねという展開で、より遣る瀬無い話になってます。
一面緑の画はけっこう久しぶりな気がする。夜の竹林、竹の秋、と画面は竹尽くしなんだけれど色合いを変化させて見応えがありました。

交響詩篇エウレカセブン #40 コズミック・トリガー

グレートウォールって比喩とかじゃなくってホントの壁なのね。レントンエウレカ二人だけで行くのかと思ったらやたらと大人数でした。ノルブの風呂嫌いまで伏線はってたのに比べると、カツレツキッカの密航は唐突な感じ。
サクヤと言われると連想するのは木花之佐久夜毘売だけれど、出てきた蕾は……蓮?
とりあえずエウレカも子供生めるそうです。子供が産めなくなったレイとか、妊娠中のタルホとか、母親になることにはこだわってるから、エウレカについてもおざなりにする気はない、ということかなあ。

おねがいマイメロディ #44 お城に突入できたらイイナ!

完全にクロミが主役です。クロミ、めちゃめちゃ人望厚いじゃん。
愛する人のためにただ一人警戒厳重な敵地へ乗込もうとすると、一度は去ったかに見えた仲間がついてくるとか、あわやというピンチに助けが飛び込んでくるとか、定番のイベントを全てこなして、最後はテーマ曲まで流れます。マイメロは紅茶を飲んでばっかりとか王妃が伝説のマリーランドレディース初代リーダーとか小ネタをこなしつつ、見せ場を並べた30分でした。あ、魔法合戦やらなかったね。
あくまで強気を崩さない柊恵一、さすが悪夢魔法も意思の力で跳ね返しただけあって、ダークパワーの精にも負けません。相手の弱みは見逃さないクロミも、いいコンビネーションでした。差し出された手を否んで孤独な自己愛を選ぶところをあくまでマイメロ世界の流れに沿ったエピソードで示すあたりの手際のよさは相変わらずです。一方でマイメロはどんどん影が薄くなってますが、はたしてこの先見せ場はあるんでしょうか。