都市部の中高年会社員というと、政治的な影響力が小さいというか、利害を代弁してくれるような政治勢力が力を得にくいというか、まあ無党派的な背景がある。少なくともそういう意識があった。で、そういう層の感覚と日本の株価が、わりとよく相関する。政策を嫌気して株が下がるのは、あたかもオヤジたちのブーイングのようだ。だから慌てて政府が緊急対策とか出してくると、なんだかオヤジも自分が構ってもらった気になるのかもしれない。株価が半分になってもどこ吹く風だった小泉首相を延々とコキ下ろしてのからみ酒に一晩つき合わされながら、そんなことを思った。