バリウム

年に一度の健康診断。バリウム飲んで胃のレントゲンを撮るんですが、今年は飲まなきゃいけないバリウムの量がえらく少なかった。去年まではマックシェイクサイズだったのが、アメリカンコーヒー程度に。最新技術が惜し気もなく投入された結果であろう。俺的にはバリウム一気はそんな苦じゃなかったんだが、それでも体調しだいで、飲み干すのにえらく苦労するときもあるし、最近だと「半分飲んで、止めて、少しづつ流し込んで」とか飲み方にも注文がついてくるし、量が減るに超したことはない。
さて胃のレントゲンは肺と違ってポーズの注文がやたらとうるさい。左向きにぐるっと回れだの30度横向いて止まれ、すばやく反対に回れと、ひっきりなしに指示される。しかも、台の上に寝てあっち向きこっち向きしてるんだが、その台が頭を下にして40度くらいまで傾いたりするんである。たぷんたぷんする胃をこらえつつ、頭から滑り落ちそうになるたびにバーを握りしめ、体をひねったり中途半端な位置で止めたり大騒ぎするんである。若い人は知らないだろうが、日本中で40歳以上の大人はみんなやってるんである。しかもしかも、今年は苦しい態勢で踏んばってると、いきなり機械の腕がのびてきてみぞおちを押さえつけにかかってきた。死ぬかと思った。こんなん、前からあったか。
それにしても、昔はモニターがついてて自分の胃がたぷたぷしてるのが見られたんだが、最近は見せてくれない。