マトリックス・リローデッド

空を飛ぶのに慣れてない人は、やっぱり右手のこぶしを握って突き出したい誘惑に勝てないんだろうなあ。あるいはアメリカで公開する以上、それがないと客が納得しないとか?
突っ込んでくる車を切り裂く斬鉄剣キタ────(°∀°)────!!
しかし、明らかに刀身の長さより幅のある車体はまっぷたつにならないとか、けっこう律儀なのであった。
アクションの最中にいきなり超スローモーションになってカメラが回り込む演出をブレットタイムというらしい。水中を進むように軌跡を残す銃弾で有名だけれど、メチャメチャめまぐるしいハイスピードアクションと時間が凍り付いたような超スローモーションで緩急をつけた、アクションシーンの独特のリズム感がキモだったのではないか。
今回の見どころはカーチェイスシーン、これこそ見たかった映像!!高速で流れる車の間をぬってハイウェイを逆走するオートバイ、後ろから追っかけるカメラ。前に迫るトラックをオートバイがかわすとそのままカメラはトラックの下に突っ込んでいく。頭の上を過ぎるトラック。いや、このシーンだけでも1800円の価値はあると思った。
キーマスターのおじさんがいい味だしてます。ハワイ人だそうですが、パッと見下町で職人やってるおじいさんみたいな。あからさまにアクションには不向きに見えるのに、非常識なノンストップアクションをずっと引き回されて、ひょうひょうとついていってるとことか、萌え!
話の辻褄とか設定とかではなく、まさに必要なシーンに最もフィットした絵をつけることで画像そのものに説得力をもたせている映画だと思います。