マリア様がみてる 2 黄薔薇革命

今野緒雪集英社)ISBN4-08-614554-5
少女マンガの定番的なギャグが地の文にお約束のように入ってたり、マンガを文章で逐一説明されているような感じが少々まだるっこしかったけど、こういうのをラノベ臭っていうのかしら。原作一冊をアニメ2回で消化というと、ずいぶんとすっ飛ばした印象がありましたが、原作のエピソードをほぼ忠実に追っています。一番削られたのは築山新聞部長の出番で、アニメ版では黄薔薇さまと意味不明な問答してただけでどういうキャラか今イチよくわかりませんでした。原作ではもう少し説明されていますが、やはり中途半端な印象です。世界観として問題児という扱いにはならないと思うけれど、エピソードとしてはなんか煽り厨に見えるばかりで。
黄薔薇さまのエピソードも削られてます。秀才の天然ボケというのもよくあるパターンなんですが、なんでも出来る才人の倦怠感というよりは、耳年増という感じが。歯痛だの中耳炎だので何日も悶々としてるし、アニメ版だと「何考えてるのかよくわからない」印象でしたが、小説ではむしろ外の評判と内面がズレてる感じでした。
まあまだ先があるんだし、エピソードも沢山使えるでしょうから、とりあえず今のところはオーケーなんでは。