はてなダイアリー評議会

論点を整理して明確化していくというのも政治的な過程なんで、議題の中での説明は慎重にすべきだし、できれば避けた方がいい。
でも、単にキーワードの賛否を問うだけだと、なにを基準に判断してよいものやらわかりづらい。「含む日記」を足がかりにリンクをたどっていけばいいのだけれど、投票者がふえていくとどこまで期待できるものやら。

ここで述べたいのは、論点を1つに整理できないまま事態が推移したため、この評決の射程範囲は他の事例に及んでおらず、ここから新しい原理原則を引き出すことができないということである。

議題2号についての言及。登録者と削除者の間で争われた論点は、当該キーワードはノイズか否か、ノイジーキーワードは削除されるべきか否か、であったように思う。ただ、指摘の通り論点は拡散し、今回の評決の判例としての意味は乏しい。
私見だが、今回はそもそもなにを争点とするかについても一致できていなかったように思われた。ノイジーキーワードの具体的解釈として、「第三者言及可能性」ーしなもんルール栗田町ルール死蔵キーワードといった整理がされてきている。けれども、ノイジーキーワードという中には、第三者言及可能性の少ない「静かなキーワード」と同時に、ヒットしまくる一般名詞のような「ウザいキーワード」も含まれて考えられてしまう。今回は意図的な論点の拡散が行なわれたような感じもあって、なんだかわからなくなってしまった。今「意味」がもめてるけれど、このまま評議会開催となると、まさに人気投票にしかなりえないだろうなあ。いっそ割り切る?