おとなり日記

日ごとにトピックが変わるんで、おとなり日記もいろいろ変わる。

僕がいま考えているのは、特定イデオロギーや政治信条を標榜していない人々が、まさに(「悪意」ではなく)「善意」でバッシングをやらかしてしまったのではないかということだ。それも、「小泉以後」の日本の舵取りに対する危機感を強く持つがゆえに、普段は小泉支持で無いのに、たまたまああいう行動に出てしまったと。要するにこういった現象は、野党がぜんぜん信用されてない証拠なんじゃないだろうか(イラク人質問題に関しては平和運動が信用されていない証拠)。また家族会の北朝鮮に対するラディカリズムへの忌避感もあったのだろう。「北朝鮮を崩壊させる<リスク>を誰が負うんだ!」とか。だからこれは弱者叩きの風潮とかではなくて、生存維持のためのバランス感覚の発露とでもいうべき現象ではないのだろうか。こう考えた方が、今回の訪朝を評価するという調査結果、さらには小泉政権の支持率上昇という調査結果が出ていることの説明がつくとおもう。

イラクの人質事件にはじまる議論では、なんだか互いに噛み合ずに亀裂を深めてくような文章ばかりがあふれていた。他人事ではなく、自分の文章もその文脈で機能していたかもしれない。それで、対立を煽る方向とは逆のベクトルを向いている文章を見つけるとちょっとうれしい。