マリア様がみてる

どこだったかキーワードたどって見つけた日記の紹介に引かれてついコバルト8月号購入。短編「図書館の本」これはお見事。マリみてワールドの懐の深さというところでしょうか。
読後ある特定の小説が頭に思い浮かんだけれど、これは両方の小説に対してネタバレになるからなあ。
ところで、同じ号でコバルト短編小説新人賞が発表されてるけれど、選評のていねいなこと!しかも審査してるのが編集スタッフと、花村萬月じゃあないですか。コバルトで新人賞の審査するってずいぶんミスマッチなと思ったけれど、これがまた親切で、花村さんの選評だけでも読み応えがある。
で、絶賛されてる受賞作「ひかりの林檎」読みました。ちょっとゾクっときた。
編集のコメントでは、母親を悪者にしすぎと言われてたけど、でもその造形がこの小説の魅力になってるわけでもあるからなあ。ライトノベルの範疇を外れてるってことかしら。むしろ父親のある種の理想像に近い造形が浮いてる感じがした。