舞-HiME #22 くずれゆく……

めっきりと人が減った教室、こういうのエヴァにもあったよね。壊れたままの風景が、これまでの日常が決定的に失われてしまったことを覆いようもなく見せつけます。舞衣ちゃんもすっかりやさぐれちゃってます。
会長の留守を守って孤軍奮闘の遥を見守っていた雪之もついにキレちゃった。「余裕ないのよね」とミサトさんもつぶやいてたっけなあ。そこに立ち現れる黒耀の君は、どこまで計算してるのかしらん、無造作に放った一言で見事に遥を巻き込んだヒメ同士のもう一つのバトルへの道筋をつけます。
最後まで一人学園もの萌えマンガの世界で頑張っていたはるかちゃんも、静留が雪之をダシに挑発すると目つきが変わりました。みんなテンパちゃってるし、会長さんはもうなんか止まりません。
公式サイトに久しぶりに行ってみると、いつのまにかチャイルドの解説とか充実してた。会長の「清姫」だけ漢字なんだ。清姫と言えば「女の業」ということになってます。
しかし、チャイルドのモトネタって見事にバラバラだなあ。シスターのナイトみたいなチャイルドは聖ヴラス。これはもともとはヨーロッパの古い神様で、馬の男根が神格化されたもの。元をたどると古代インドまでつながってるらしい。→参照http://web.kyoto-inet.or.jp/people/tiakio/antiGM/horse.html
おや、水晶の姫が「二三のチャイルド?」となってますね。水晶の姫は昔死んだ娘の身体と二三のヒメ能力によって真白として存在していたということでいいのね。そもそもチャイルド=オーファンってなんなんだ、と忘れていた疑問が甦るなあ。
ラストに向けて人間関係がささくれ立って心の闇が曝け出されていく展開はエヴァを思わせるんだけど、人を想う気持ちが夜叉を生むってのは山岸凉子だよなあ。