グローバルメディア2005/おたく:人格=空間=都市

最終日だというんで、恵比寿の写真美術館まで行く。2時間待ちとか言われる。閉館は最後に入った人が見終わるまで延ばすとか言ってた。撤収作業の開始はいつになるかわからないと言われてくずおれてる人がいた。
客層はまあ若い。男女比は半々くらい。けっこう厚かったり大きかったり携帯に向かなそうな本を読んでる人が多かった。学芸員?がA4コピー紙の裏表に細かい字でびっしり書かれた解説を配ってくれたので、それを読んで時間をつぶす。結局小1時間も並ばないで入れたけれど、「おたくの部屋」はさらに1時間待ちなのでした。2時間も並んでまで見るようなものでもないんだけれど。ま、物は多いけどみんなこざっぱりした部屋だよな。
見物は結局、レンタルショーケースの列でしょうか。透明なアクリルの50センチ四方くらいの箱がレンタルの個人商店で、中に商品がディスプレイされてて、それが積まれた列がだーっと並んでる。中はほとんどが食玩フィギュアなんだけど、でかいガレージキットもちらほら、それにマンガの古本やらガンダムのファクトブックやらいろいろ。どれも似たようなものなんだけど少しづつ違ってて、全体ではえらく雑多な取り合わせになっている。人格が趣味嗜好のフィルターを通した「物」の集積という形で空間に投影される、というこの展覧会のコンセプトをよく現してたんだと思う。