僕等がいた #10

七海が偶然手に入れた矢野の昔の写真がもとで、矢野とケンカになって、仲直り。
七海ちゃんは強いです。にぱーっとした笑顔のまま、地雷原をためらいもなく突き進んでく。巻き添えにされた人たちはとてもかあいそう。でも竹内ってほんっとに、いい奴だね。その若さで、なんでそんなに余裕があるんだ。似たような立場でも、数少ない手持ちの武器で果敢に挑む山本妹の思い詰め方が生々しいのは少女マンガだからなんだろうが。
七海ちゃんかあいいし、うれしはずかしだし、絵柄といい、ほんわかした語り口で一貫してるけど、かなりどろどろした話なんだよね。山本さんはほとんどセリフもないし、心情の説明は一切ないんだけれどしぐさや表情の演出だけで痛いほどに伝わってくる。これは少女マンガアニメ化の一つの到達点のように思います。