N・H・Kにようこそ! #24 N・H・Kにようこそ!

え、え〜っとお……(^^;ゞ 普通は飛び降りようとする岬ちゃんを抱きとめて、それで充分だとおもうんですけれども。いきなりNHKの精神攻撃を受けて佐藤クンが苦しみ出したときは展開の斜め上っぷりに唖然としてしまいました。なんでまた自分が死ねば岬ちゃんが助かるなんて思いついたのかもよくわからないけど、前回ひもじさのあまり引きこもり脱出したばかりで、なんでまたためらいもなく崖から飛び込めるのかもよくわかりません。まあ佐藤クンに関しては結局最初から最後までなに考えてんのかわからないキャラでしたけど。
自分の存在の根拠を求めて、自分以下のダメ人間の保護者になろうとする少女というと、大島弓子「バナナブレッドのプディング」の三浦衣良が思い浮かびます。やっぱりよくわからない理屈で人を振り回すんですけど、自分の感情を忠実に言語化しようとするけれどそれが個人的すぎて理解されないという状況でした。岬ちゃんは、自分の感情が信用できなくて形式論理に頼ってる点で、妙に高圧的だったりしてました。だから契約書が最後で双務的になってたあたりで、変化を表したんでしょう。
まあ、なんにも解決なんかしなくてもとりあえず生きてれば世界は回るよというラストは70年代の青春映画を思い出させるけど、このアニメにふさわしい終わり方でよかったんじゃないかな。最後にNHK協会と岬ちゃんの神様が結びついて、神様なんて人生の不条理を捨てるためのゴミ捨て場だという宗教観がボンと出てきたのは面白かった。
しかし家庭教師だったら夜の公園でやるこたなかろ。
中盤えらくダレたけど、終わってみればけっこう面白かった。評価としては「おもろ」だな。