こどものじかん #9 やきもちドリル

またすごいとこで次週に引くなあ。まあ原作読んでるんで先は知ってるとはいえ、エピソードあちこち混ぜて変えてるし、宝院先生の背後にりんが立った後の修正カットはなんだったのか気になる。りんが先生の背中に手を伸ばすカットなのかな。
原作だと、子供扱いに不満なりんが大人の女性としての宝院先生に敵意を向ける一方で、女としての自分を挑発的に主張する。そのことでりんを性的欲望の対象として見る視線の存在がレイジの中に、そして青木先生の中に発見される。
アニメの方は、性的欲望の対象とすること/なることについて、これまでも深入りしてこなかったから、これからも深入りする気はないんだろうと思う。そのぶん、りんが自分の子供っぽさを突きつけられるエピソードをオリジナルで補強している。このあたりの展開は巧い。でも、原作では軽く流してる、りんの中の鋭い敵意を次週につなげる引きにもってくるのは、大胆な構成改変だ。次回が楽しみではあるんだけれど、修正画面入りまくりな放送とのアンバランスさは感じる。そりゃ、修正チェックが表面的なことの裏返しなのかもしれないけど、ギャグが入り乱れる中でシリアスな心情の流れに説得力を持たせていくのは演出力が必要とされるし、修正でぶつ切りにされた作品から読み取るのもリテラシーが必要だろう。スケジュール的な問題はあるんだろうけど、今回の最後のシーンは修正なしにするか、ダメならいっそ構成変えて別のシーンにするか、なんじゃないのかなあ。