鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST #12 一は全、全は一

出産話の次は生命連鎖で、錬金術の「分解と再構成」につなげていく。その一方で、子供と出産にからめて師匠の犯した過去の過ちが語られる。こうしたカッチリした構成があるから、話の枝葉をはしょってつなげてもしっかりしたエピソードになる。
エルリック兄弟にとって同じ禁忌を犯した者同士の労りというのはこれまで望むべくもなかっただけに、師と三人で抱き合うラストは初めて泣ける場所を得た兄弟の心から溢れ出る悲しみを強く思わせる表現となっていた。
持ちネタが吐血、ってのはやっぱりコワイです。