サマーウォーズ

見所もいろいろあって面白かった。でもこの話、デジモンといっしょだよね。
大家族の話だから世代も違ういろんな人が一度にでてきて、けっこうみんなバラバラなんだけれども最後には一つにまとまる。で、まとまるのに特に理由はいらない。小さい子供がただ走り回ってたりとか、田舎で親戚が一同に会したときのカオスっぷりとか、みんながまとまってくときの自然さとか、家族ものの面白さがうまく出てた。田舎の旧家だと、もっとうっとおしい分家筋とかいろいろいそうだけど、おばあちゃんのキャラクターで押し切りました。細田監督がパンフで、家族もネットも肯定的に描いたと書いてたけど、家族をこういう風に描けるっていうのは逆に田舎の濃い血縁関係ってのがそれだけ身近じゃなくなってきたってことなんだろうね。健二と佳主馬に、万助おじさんたちが加わり、夏希が加わり、女衆が加わり、侘助がもどってきて気がついたら世界中に味方が、という広げ方が燃える展開になってて嬉しい。
アクション映画なんだけど、格闘するばかりじゃなく花札勝負したり暗号解読したりと各キャラの見せ場が別々の趣向で、それぞれハッタリのきいた演出で盛り上げていて楽しかった。ハカマ姿のナツキ(アバター)はめちゃめちゃカッコいいです。だからおばあちゃんが富司純子なのか。それにしても、こいこい勝負の演出は熱かった。花札、流行るかもね。
一人対4億人のバトルってのもたいがいなハッタリだけど、4億人のアバターを取り込んだ巨大な悪役ってのはCGだとえらい説得力あるねえ。
庭の池にイカ釣り漁船ぶちこむとこ見て、前の劇場版エヴァを思い出した。やっぱ侘助って加持さんなの?