刀語 #10 誠刀・銓

今度の相手は、人の心を映す鏡となる、仙人。誠刀は刃をもたない柄と鍔だけの刀、人を切らず己を切り、自分を試す。完成形変体刀の次は完了形変体刀で、それが無刀の虚刀流。だから七花が刀を使えないのは、四季崎記紀の呪い。
これまでの因縁がいろいろと明かされてきた。化物語といい、シンボルを操って抽象的なテーマを描くのが西尾維新作家性なんだろうか。なんか神話というか、民族学の素材みたいだ。
とがめのシャベルの使い方は、どう見ても穴を掘ってるようには見えない。あれでよく、あんなに掘れたもんだ。