本当の尖閣

政府が必死で封印しようとしていた尖閣諸島での衝突ビデオがyoutubeに流出。編集した一部だけを国会議員に限定公開とか、もったいぶって大騒ぎしていたのが全部ムダになって、民主党政府は赤っ恥をかかされた。そもそもなんで公開しなかったのかがよくわからない。これで衝突事件での日本の切り札が民主党政府に握りつぶされることはかろうじて免れたわけだし、心情的には喝采を叫びたいところではある。しかし、政府の方針に反し、重要な機密が漏洩したのである。しかも、内部関係者による意図的なリークの可能性が高い、とされている。世論も内部関係者と目される犯人に同情的であるようだ。これは政府機関内において政権への忠誠心が揺らいでいることを示唆し、広く国民の間にも政権の正統性が疑問視されるようになっている兆候である。こうなると政府は事態を収拾させる能力を失って混乱が広がるままになるか、強権的になるか、いずれかの方向に進むのではないかと危惧される。
二・二六の青年将校に同情したくなった気持ちって、きっとこんなんだったのかなあとか思ったりして、なにやらうそ寒い秋の夜。