魔法少女まどか☆マギカ #9 そんなの、あたしが許さない

いつかきみは最高の魔法少女になり、そして最悪の魔女になるだろう。
そのときぼくらは、かつてないほど大量のエネルギーを手に入れるはずだ。
この宇宙のために死んでくれる気になったら、いつでも声をかけて。待ってるからね。

少女の希望が絶望に変わるとき、その感情の落差が生みだすエネルギーが宇宙の熱的死を先延ばしにする。キュゥべえたちの種族は熱力学の法則を越えるエネルギーを取り出すことに成功したが、肝心な感情を持ち合わせていなかった。
まどかとの契約のためにQBがとった手段は、杏子を煽って自滅させることだった。杏子が脱落すればほむらは、凶悪な魔女であるワルプルギスの夜と一人で戦う羽目になる。ほむらは勝ち目のない戦いを選ぶのか、町を見捨てるのか。まどかが契約すれば勝てる、とQBは誘惑する。
周りの街並が映り込んだ水滴が落ちてくるのを下からどアップで見上げたカットとか、手が込んでます。魔女化したさやかの結界では、記憶が粗いビデオ映像となって流れてたり、コンサートホールだったり、歪んだ記憶が重なって繰り返されている。悪夢の世界だからか。映像ってのも、いわば影だし、まどかと会話するQBが影だったり、そもそもQBもなんか本体じゃなさそうだし、とにかく影が反復していく物語ですね。