31日の東京株式市場で、東京電力の株価は前日比横ばいの466円で取引を終えた。大震災前の10日から78%も暴落し、昨年3月末から1年間の下落率も81%に達した。

東電の経営形態がどうなるかは完全に政治的な問題で、どうなるのかはわからないけれど、株式市場としては早々に追い出した。国有化の議論は時期尚早と言われてるけど、むしろさっさと接収しちゃっていいんじゃないだろうか。電力会社は絶対に必要だし、福島の原発はいくら金がかかろうとも最後まで管理しなけりゃならない。補償だっていくらかかろうと全部支払わないといけない。つまり東電は絶対につぶせない。それは、東電のカネが尽きたら税金を注ぎ込むしかないということを意味する。だったらさっさと国有化しちゃった方が話は早い。
株は全損でも仕方ないと思うけど、今は別に債務超過というわけじゃないから、手続き的に難しいかもしれない。ただ、日本の事業債市場では電力債のシェアが高いから、債券は政府保証にしないとマーケットがこわれちゃう。東電債のスプレッドが1%ですんでるのは、デフォルトの確率は低いというヨミでしょう。