輪るピングドラム #9 氷の世界

井上陽水
ひまりが生存戦略するまでの不思議な体験。水族館の地下に図書館があって、さらにその地下に、ひまりの記憶が記された膨大な蔵書が眠る広大な書庫がある。そこで小学生のころのひまりの事件が語られる、と2段階の回想になっている。面白い構成。で、最後に先週の事故につながる。
小学生アイドルをめざしていたトリプルHからひまりが抜けたダブルHが、毎週地下鉄で標語を紹介してるのね。エンディングの三人は、トリプルHとして続けた、ありえたかもしれない未来ということか。
図書館地下の空の穴分室、というのはひまりの、というより人類共通の記憶の蓄積なんだろう。人を圧倒する巨大建築物の存在感と、パタパタと変化していく演出がマッチして面白いイメージだった。