ちはやふる #11 あまつかぜ

いよいよ地区予選決勝、対戦相手は強豪校。応援に駆けつけた原田先生は太一の成長ぶりに刮目してるけど、机くんなんてちょっと前まで途中で帰るとか言ってたのに、千早に活を入れたりもうすっかりチームの一員になってるし、試合の緊張感の中で各人の意識がどんどん変わっていくのが引力になって、見ていて引き込まれる。チームのみんなの健闘に励まされるとか、自分が一枚札を取ることでチームの気持ちが楽になるとか、瑞沢高校かるた部がチームとしてまとまっていく様子が具体的な描写で説得力をもって描かれている。さらに試合の駆け引きや、個性的な相手チームのキャラや、詰め込めるだけ詰め込んでやたら凝縮した30分だった。そしてテンションを盛り上げるだけ盛り上げたクライマックスが、気がついたら取っていたというような、千早の無我の表情で、奇跡の瞬間を現出させる。