ちはやふる #13 きみがため

羽二重餅は美味しいです。
年を越して引っ張った近江神宮の決勝戦だけど、千早が試合中に倒れてまさかの棄権。いい具合に盛り上がったところを外してくれる。
自責の念に駆られて身もふたもなく取り乱す千早は、チームの一員として成長した机くんを見て再び闘志を燃やす。机くんが瑞沢かるた部のチームに真に参加できたのは地区予選での千早の試合を見たからだったのだから、かるたの情熱がチームの中で受け継がれていることがわかる。綿谷新は千早の純粋な闘志に自分を引比べて悩む。友人との競争心から大会に出場したことで祖父の死に目に会えなかったことが負い目だったからだ。それが、自分が祖父のかるたを継いでいることに気がついて救われる。そして、千早と太一は、新が再びかるたを始めたことを知り、想いの伝わったことに喜ぶ。
挫折を味わいながらも、人に受け継がれることで残っている情熱、意思と自身の関わりに気づくことで立ち直る。それをいろんな側面から、同時並行で描いて浮き出させる。キャラクターそれぞれの心理に絡めることでドラマを動かす。
しっかり土台のできた原作を的確にまとめて、毎回面白いなあ。