ちはやふる #14 はなよりほかにしるひともなし

京言葉にはイヤミが似合う。個人戦2戦目でいきなり当たったクイーンは、ダサいTシャツが好きな16才。千早と趣味が合ってる。でも冷静で正確、鉄壁の守りかるたは、千早の闘志むき出しな攻めかるたとは正反対。イメージカラーも青とオレンジと、寒色系対暖色系で分かりやすいね。上級者同士のガチバトル、ということで試合内容も素人目にはよくわからないけれど、ほとんど素人な女帝がビデオまで持ち出して質問しまくってくれるし、太一がちゃんと見所を解説してくれるから大丈夫。それに、囲い手のスキマから札を払ったりとかの見づらい動きや、真空を飛ぶ針のようなかるただの、「ふ」になる前の音で反応するだの、よくわからない状況を、セリフだけじゃなくきわめて説得力のある絵で見せてくれるのも、すごいです。
ビデオのスロー再生でも間に合わない素早さで、クイーンの指は当たり札の隅の一点を目指して音も無く飛んでくる。これまで積み重ねた練習の成果をもってしても通用しない圧倒的な力の差に、なすすべもない千早は戦意を喪失しかける。千早が最後に立ち戻ったのは、初めて対戦した新から「ちはやぶる」の1枚をもぎとった原点だった。見事復活した千早はクイーンから2枚連取する。試合中の緊迫した状況のまま、次週に続く。