ちはやふる #15 つらぬきとめぬ たまそちりける

負けた試合は勝った試合より何倍も勉強になる、ということで、千早は結局20枚差で負けたけれど、現クイーンの圧倒的な強さを体験して、「かるた日本一」という夢が初めて今の自分と地続きの目標となった。太一もB級決勝戦で負けて準優勝。一日に何試合も重ねた後の決勝となると、体力の差は決定的。ということで、かるた部は朝練とか始めるのだった。
詩暢ちゃんも自陣の一字決まりを抜かれたのがメチャメチャ口惜しかったみたいで、試合が終わるやいなや対戦表で相手の千早の名前を確認に行く。熾烈なライバル意識を互いに燃やすわけだけど、その相手からダサいTシャツを褒められるととたんに16才の女の子に戻ったりする。このあたりの巧さは原作の手柄なんだけど、千早の天然ぽさとクイーンの意外な無防備さを合わせて、息継ぎのコミカルな場面でキャラの魅力を伝えている。
前回から引き続いて緊迫したシーンの続くテンションの高いエピソードだけど、負け試合二番ということで、試合の場面は間に風景を挟んだり、ダイジェスト的な編集で、この次に向かっていく各キャラの心情変化をメインにした回だった。福井では新も得意の羽二重餅を手土産にしてかるたの先生に再入門、ということでみんな揃って再出発。
覚えるより忘れる方が難しい、とか準優勝が一番悔しい、とかなにげに肉まんくんの名言が多かった。