石川雅之「惑わない星」

惑わない星(2) (モーニング KC)

惑わない星(2) (モーニング KC)

キャラ化した月が重力と軌道力学の説明とか、分かりやすい解説始めてて、これは一体どこに向かおうとしてるマンガ何だろうかと戸惑う。とりあえず惑星擬人化マンガです。木星土星海王星と、引き連れてる衛星全部キャラ化してて、三人で集まって話してると互いの衛星が混じり合ってわけわかんなくなるというギャグやってます。「もやしもん」で細菌やらウィルスやら片っ端からキャラ化してたしね、そういうの好きなんだろうなあ、としか。
何だろう、天文学と宇宙物理のマンガなのかな。地球の環境が生物の生存に適さなくなった未来の設定で、エコロジーの話に行きそうで行かないバランス感覚がこの人の作家性なんでしょう。宇宙の物理の話と人間社会の話とキッチリ分けてますよね。「もやしもん」でも農業と食品加工の突っ込んだ解説をしつつ、有機農業だの自然食品信仰に対してはかなり批判的な内容だったし。科学のつまみ食いでお説教かます系の人間中心主義がイヤなんだろうなあ。
惑わない星(1) (モーニング KC)

惑わない星(1) (モーニング KC)