先週ほど作画の気合いバリバリという感じではないところがバランスとれてた感じ。原作の章毎に視点が変わる構成を、アニメでは前半後半と視点を変えて同じエピソードを繰り返すという形でうまく映像化していた。ロサ・キネンシスの言葉一つ一つの含みをちゃんと表情で表現してるとこも、うまい。でも二人の芝居はちょっとクサかったかも。
原作がとにかく伏線を大事に回収してくれるシリーズなんで、一つ一つのシーンが担う重さにアニメが応えられないといろいろブーイングをくらうわけですが、今期のシリーズはその点でかなり愛情深く感じられます。
新選組！
暗くならないようならないようにしてるけど、かなり内部対立をねちこく描いてますね。堺雅人@山南敬助が黙って考えるタイプで、時代劇コードでは策謀家になっちゃうところを要所で見せる笑顔が効いて救いになってる。一方の山本耕史@土方歳三も若さというか、どこか甘い顔つきが敢えて力に頼らざるをえないという表現になってるということか。どっちかを悪役にするわけでもなく、陰謀劇の陰々滅々も避けてドラマに仕立て上げているのが嬉しい。
今週は「お前のその姿見て、安心したよ」と静かに言う土方の凄みを際立たせた葛山役の人の狼狽ぶりが見事でした。
忘れないうちにメモ
http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20040807#p1
