BSアニメ夜話 映画クレヨンしんちゃん オトナ帝国の逆襲

ゲスト:藤原啓治(野原ひろし役 声優) 唐沢俊一(評論家) 国生さゆり(女優) 立川志らく(落語家)
唐沢俊一大いに語る。とにかく喋りっぱなしでした。たしかにホントに完成度の高い映画です。ヒロシの内面のドラマについては岡田斗司夫が力説してましたが、敵役のケンをはじめキャラクターが崩れない、一貫してちゃんとそれぞれのドラマを生きてる。積み上げた過去の上に現在があり未来があるんだというテーマが揺るがない。で、畳み掛けるアクションシーンが見事。それはそうなんですが、同じことを夏目さんが言ってたら成る程ウンウンと頷いても、なんか唐沢俊一に言われるとついウゼエとか思ってしまうのはなぜ?やっぱり国生さゆりはこの番組に必要な人材だと思った。毒消し役がいないとときに殺伐としそうで。
「ノスタルジー」というんだったら、それこそ80年代に押井守もやってるし野田秀樹もやってるんだけれど、万博世代が30代後半から40を超えて来たタイミングで直撃した、というのがすごく大きかったような。ノスタルジーの「懐かしさ」ってその年になって初めてわかるというか、それまで感じていた郷愁とは違う不思議な感傷ではあるのだから。

A15R15

UG☆アルティメットガール  さらばアルティメットガール

最終回は作画力入ってました。ヌルいラブコメとしてキレイにまとめて終わりました。「こんなに嬉しいことはないっ」って最後までアムロネタかいっ。

LOVELOVE? 嵐の中で輝いて

とりあえず全部見た。ヒロインにあんまり興味なかったからなあ。悪い出来じゃなかったとは思うけれども。

ファンタジックチルドレン 終焉 そして始まり

遠い星の世界で生き別れた二人が500年の後に再び出会うところで終わります。こういうキッチリ仕上がった大きな物語を見るのはなんだか本当に久しぶりな気がします。
真っ暗な海とほのかに光る水平線。ゾーンとこの世のはざまの渚の不思議な雰囲気はトーマとセス、ティナとヘルガ、前世と今を自然に重ね合わせます。
「やり直しはもうきかないんだぞ」とヒースマを怒鳴るトーマ、ヘルガを殺さないでとデュマに向かって叫ぶソレト、そしてトーマになって生きてとセスに訴えるヘルガ。メッセージが繰り返され、現世を生きる意思が強調されます。時の止まってしまった前世の想いとは、宙に浮いたままの観念です。記憶の結晶を頼りに何度も転生を繰り返すことは、時の流れることを拒否し、一度手にした観念を失うまいと頑に握りしめたまま立ち尽くすことです。時が流れるその先にこそ、求めるものがあるというのに。
転生を止め、前世が失われるに任せてこの世界で生きていくことを決めて、ベフォールの子供たちは去っていきます。アニメは10年後の約束された出会いを描いた後、物語を遡って最初に戻って終わります。ブラボー。
デュマはティナの身体を持ち出してどうしたんでしょう。庭園を彼女のお墓にするということなのかな。自分は時を止めるとか言ってるし、ちゃんとギリシアに帰るんでしょうか、心配です。
巨人の親父が死んだらあとはみんな悲劇の人になっちゃったけど、少なくともゲルタはゲド機関を率いて重ねた人体実験の落とし前はつけてないよな、とか思った。