アメリカとイラクの恐怖

「ファルージャの目撃者より:どうか、読んで下さい」
ファルージャからの報告:我々は、ファルージャを「救済」するために破壊せねばならない
どちらの文章にも、アメリカ兵が救急車を狙って狙撃しているという話が出てくる。翻訳しているのは同じ人なんだけど書いたのは違う人なんで、本当にそういうことが行なわれているらしい。
米国の“ポカ”“逆ギレ”二正面作戦によると、ファルージャスンニ派でも「反フセイン」だったそうで、シーア派も含め、なんで「敵の敵」を味方にできなかったのか?という素朴な疑問を感じる。

米軍もイラク国民も恐怖にとらわれている。

国際赤十字(ICRC)の設立主旨からすれば、米軍に施設や職員の警護を依頼することはできない。いわば無防備である。さらに爆破テロでバグダッド市民が犠牲になることも予測できることだ。それなのに大規模連続テロを行う理由は、イラクの治安を悪化させ、米軍をイラクの地に引き止めるためである。米軍をイラクに引き止めて、持続的かつ徹底的に攻撃し、米軍の影響力を中東から完全敗退させるためである。そのようなゲリラ戦の本質で考えなければ、このような大規模テロの背景を知ることはできない。8月19日に国連本部が爆破された時、8月29日に米軍の占領統治に融和的なシーア派指導者が暗殺された時、このゲリラ戦争は国際的なイスラム原理主義過激派と米軍との戦いが始まったと考えた。
 アルカイダのような国際テロ組織にとって、昨日のような自爆テロ攻撃は容易に可能である。まして国連や赤十字など、警戒が薄いところを狙うのであれば、今後も連続して起る可能性が高い。米政府や米軍は自らの巨大な軍事力を過信し、そのことでテロリストの罠にはまったのである。

国連本部、シーア派聖地ナジャフ赤十字とテロを繰り返し、イラク国内のインフラを破壊し、ここに至る惨状への道筋が引かれた。
アメリカがイランに仲裁を頼めば、バグダッドでイラン外交官が暗殺される。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040417-00003011-mai-int
これは、「最後まで殺し合え」というメッセージではないのか?アメリカ主導のイラク占領が国連主導になればオーケーというわけではないように思う。