政争の具

 過去の日本にかなり大規模な共産主義運動があったが、旧ソ連の崩壊を待たずに衰退してしまったのは、運動体自身が内ゲバにエネルギーを注ぎ込み過ぎて、自滅したからである。社会党も左右の内部対立でかなりエネルギーを消耗していた。そのくらい内部抗争というのは、組織の活力を奪う。民主党が政権をとっても、「政策論争」ではなく「政争」しかできないのでは、政権としての体をなすことはできない。

大正デモクラシーが人心から離れていった故事とも重なりそうな。とにかく相手にイチャモンつけるとか、論点を敵味方で整理して論理を使い分けるとか、そういう党派的な言説は当事者以外を思いっきり引かせてしまう。そうなると議論の当事者は、より主張を過激先鋭化させて「脅す」ことで支持を得ようとしたりする。ウヨサヨのウザさってそういうものかと思う。
http://d.hatena.ne.jp/solar/20040508#p1
トピックは違うけれど、「中庸」としてのラジカリズムって立場は必要だよな。