はてなダイアリーキーワード説明文の基準

客観的な記述

たとえば「のだめカンタービレ

本屋で平積みになっているのをみて、意味がわからないながらも妙に語感の良いタイトルに惹かれるものを感じて購入してみたら、これがすこぶる面白く、そのままずっぽりとはまってしまいました。
恋?とギャグ(ギャグ>>恋)の音楽コミック、主人公の「のだめ」をはじめ、登場人物は強烈なひとばかり、奇妙な擬音ととんでもないお話のパワーでぐいぐい読ませます。いちおう少女漫画ですが、少女漫画に免疫の無い男でもまったく問題無く読めます。とにかく読んで下さいデス。

キーワードが初めて登録されたのは2003年5月10日。最初の頃は編集前の内容が残ってないので確認できないけれど、少なくとも2003年12月23日には記述されていた。現在は消されている。好意的な紹介文なのだけれども、その「好意的」なニュアンスが記述者の主観が出過ぎているととられたのかもしれない。以前は特に問題視されるということはなかったと思うけれど、最近は「主観的記述」として問題視されるようになってきた一例と受け止めた。その他のコミックやアニメの紹介文を見ても、初出やスタッフ、キャストなどのデータとアマゾンへのリンクくらいで、記述者の個性がうかがわれるようなコメントは避けられるようになっている。
利用者の拡大とかキーワード紛争の積み重ねの結果としての、はてなの変遷のひとつであろうか。

過剰な記述

http://d.hatena.ne.jp/jouno/20041015#1097833033
キーワード「図書館探検部」のコメント欄がクリアされているので議論の中身がもうわからなくなっているのだけれど、経緯についてはjouno氏のダイアリーで読める。id:izumino氏のコメントは記憶だけで書けば、「先行作品として蓬莱学園を意識していることは作者本人のコメントもあったと思うが、その確認検証も盛り込んだらキーワード説明文としてバランスを失する。かといって単に関連用語としておくだけでは、ミスリードになる」といったものだったと思う。正論だけどずいぶんとリジッドだな。キーワード解説文の敷居がしだいに高くなっていっているのかもしれない。

主観と思いつき

http://d.hatena.ne.jp/traintrain/20041002
traintrain氏のダイアリーには他にもキーワード説明文内の評価にかかわる記述に関するエントリーがたくさんある。
http://d.hatena.ne.jp/mitty/20041006#p1
ディフェランス差延の説明文の違いとか。エスノメソドロジーもクセの強い説明文で信頼性に乏しいのだけれど、果たしてどこまで妥当な解説なんだろう。