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人の死を直視するということについて
http://shinta.tea-nifty.com/nikki/2004/11/post_5.html
引用しようと思ったんだけれど、一部だけを切り出すというようなことがとてもやりにくい文章で、「ここ」と思う箇所があっても、そこだけを取り出すとなにかを決定的に損なってしまうようで、結局リンクするだけにした。
だいたい子供の頃に、突然「死」という観念に行き当たってどう受け入れればよいものかわからずに悩むものだけれど、わたしの場合だと丁度その頃筒井康隆「俗物図鑑」を読んで、なんかストンと憑き物が落ちるように納得してしまった。その小説では、後半バタバタと大勢の人がなんの意味もなく死んでいくんだけれど、それを読んでるうちに、人の生き死にに意味なんかないんだと思ってそれでスッキリしてしまった。
それが死を直視したことになるのかどうかはよくわからない。ましてや俗世の欲望が消えるわけでもない。三つの願いを叶える魔物を前にすれば充分心動かされるだろうとは思う。ただ最近なんとなく自分の死に際して未練が生じないような気もするのは、年とったせいかなあ。