新選組! #49愛しき友よ (最終回)

それぞれのメンバーの反応をていねいに描いていて、1年の大河ドラマにふさわしい堂々の最終回。最後に近藤勇土方歳三の名をつぶやいて二人の物語として終わらせた。野田秀樹は舞台の発声法で吠えてましたね。久々に登場の桂小五郎は妙な和洋折衷で想いを語っていた。この人の生真面目なおかしみは石黒賢の手柄なんだろうなあ。捨助はオリジナルキャラとして最後まで活用されたというか、うまいなあ。最初はウザいだけだったんだけれどいつのまにかすっかり馴染んでしまった。松平容保は結局いい人なだけの役立たずで、筒井道隆のキャスティングがはまってた。
でも沖田総司のエピソードがどこまで史実なのか知らないのだけれど、お孝ちゃんとのやりとりが重い展開の救いになってただけにかなり愕然。結局全編近藤勇のことを語る最終回で、沖田だけがお孝ちゃんのことを考えてるという仕掛けになってる。最終回で剣戟シーンがあったのが沖田と斉藤ってのもすごいよなあ。
「憎悪のはけ口」とか「ひと泡吹かせる」とか、そういう個人的な感情の辻褄を合わせてかないと社会は動かないんだよなあとか思いました。