明日があるさ THE MOVIE

冒頭に少年時代の回想シーンがスローモーションで入り、クライマックスでロケットに向かう浜田雅功がスローモーションになる、というわかりやすいというかベタな映画。ひとりで友人ロケットを組上げる謎の老人の造形とか、ロケット関連の美術の本気度がいい感じ。エンジンの燃焼試験で盛り上げるというのは作り方として大変正しい。
怒ってた同僚のあんちゃんがいきなり「課長のロケットが見たい」と言い出したり、周囲の反応が変わるきっかけがよくわからなかった。奥さんのキャラも娘の入学のための面接に必死になったりヒステリーで旦那をたたき出す流れと、ピクニック気分でロケット打ち上げを見物に来たり最後に浜ちゃんを送り出す流れとでなんか違和感がある。ロケットエンジンの推力をしょっちゅう心配してる女科学者の人はなにしに出てきたんだろ。なんか「夢を大切に」とぶち上げといて、現実との関わりをギャグでごまかしてるような気持ち悪さが残った。わけわかんない耳ほりロボットとか、個々のギャグは面白いんだけどね。自動改札の前で浜田雅功が何度も定期を捜す繰り返しはもうちょっとひねってギャグにした方がよかったんではないだろうか。
昔は喜劇人総出演、とか言ったんだが最近だとどう言うんだろ。
明日があるさ THE MOVIE [DVD]