巌窟王 #17 告白

再びアルベールの前に現れた伯爵は冷たい目と酷薄な笑みをたたえ、次の瞬間には蕩けるように微笑む。愁嘆場を演じて乱れまくるアルベールは逆上して伯爵に決闘を申し込む。その申し込みを受けた伯爵は、アルベールの母をそうとは知らせずに決闘の場所へと招く。それは復讐の更なる残酷な一幕となるのか。かつての恋人であったひとの息子にはまた別の想いがあるのか。自ら剣をとっての決闘とはこれまでの陰謀路線とは趣向が違うようでもあり、多弁な自分語りも伯爵の謎を明かすというより陰影を加えてます。
一方でアルベールは期待を裏切らない乱れっぷりです。鼻水たらして泣きじゃくってるかと思えば酒飲んではしゃぎまわる。「もてあそばれた」とか言ってるし。優しくつきあってるフランツは、ひとり密かになにか決意してる模様。
ガンクツオウは伯爵に取り憑いた異生物ー魔物か?どうやら伯爵とは別人格のようです。