タイドライン・ブルー #7 祈りの都市

イカサマで燃料代かせごうとして、潜航艇を巻き上げられる話。怒ったり青くなったり大根だったり、表情豊かなジョゼの表現が楽しい。
市場の雑踏の混雑ぶりを繰り返し印象づけておいて、夕べの鐘が鳴ると一斉に群衆がひざまずいて急に見通しがよくなるあたりはうまいね。人ごみを通してちらりとよぎるジョゼの白い影をキールは追っかけようとするけれど、人の波に押されて動きが取れない。ところが夕焼けの空に鳴り響く鐘の音を合図に人々がひざまずいて祈り始めると突然視界が開ける。キールの前を駆けていくジョゼと、更にその先には新国連の事務総長の姿が飛び込んでくる。
わりと単純に楽しんでます。