キーワード 男のロマン

http://d.hatena.ne.jp/n_kakka/20060104#1136314586
登録時のルパン三世ネタで流しとけば平和だったんだけど、ネタがネタとして通じなかったりでなんかわやわやな解説に。
多分「男のロマン」がマジだったのって松本零士くらいじゃないのか。ルパンの歌詞ってたしか視聴者からの公募だったと思ったけれど、その頃はどんどん消費されてベタになっていて、その先には諸星あたるのネタ化がある。「我が青春に悔いなし」とか砕ける波頭に向かって叫んだりするアレね。裸エプロン男のロマンになったのはその延長だと思う。天下国家を論ずる社会性がパターン化して、そこにツッこむとエロになる、とかそういう感じ。
だから順番としてはヤマト→ルパン→裸エプロン、でしょ。
で、多分その前史として全共闘の「情念」みたいなんがある。「背中で泣いてる唐獅子牡丹」とか、あと状況劇場だっけ、すぐ満州に行っちゃうやつとか。今だと信じられないかもしれないけれど、40年くらい前にはサヨク的なカッコよさっていうスタイルがあったんですね。それも圧倒的に。「恋に生き革命に死す」とか「国家が革命家の情熱をもって君を抱擁する」とか、ゲバラだったかな、まあそういう類いの「燃え」があったんです。それと近親憎悪的に対立する形で出てきたのではないか。
団塊世代ってマッチョだから、ロマンチシズムは女のものという前提が確固としてあって、だから「男のロマン」が逆説として成立した。そんな前提が崩れれば、単なる自己陶酔でしかなくなっちゃう。