蟲師 #19 天辺の糸

脳内彼女と結婚式まであげちゃう話(違う)。
ふわふわ浮き上がるフキの様子とか、コミカルな話になるのかと一瞬思ったけれど、ハッピーエンドとはいえコメディ方向には向かわないんですねえ。蟲と人との関わっていくときに、人の心のもちよう次第で悲劇になったりいい話になったりというのが蟲師なんですけど、わりと蟲の世界は人の想いが届かないという感じだったんで、残された人の想いが蟲の世界に関わった人を呼び戻すというのは珍しいような。まあ繭の話にもそういうとこはあったけど、エピローグ的な扱いだったし、本編で絶望的な不条理を語ったあとの奇跡となっていたのに比べるとずいぶんと扱いが違う。そもそも空中に放り出されて助かるだけでもえらい幸運で、ユーモラスな描写になってるからこそ釣り合いがとれてるのかとも思うけれども。